素材一つひとつの特長を生かし、トータルで美味しく

素材について、スイーツ作りの基本原則は当然しっかり押さえるのですが、その要素だけによりかかった作り方はしない。それよりも、スイーツのトータルプロデュースを大切にしているというのが、私たちキドコロの「当たり前」のコンセプトと言えるかもしれません。

たとえば、「どこどこの材料・フルーツを使っています」のような謳い文句でアピールすることよりも、見た目バランス、香りバランス、食感やテイストバランスなどを統一させた結果を考えながら作り込んでゆき、スイーツ全体としての美味しさを表現するスタイルを、当たり前に追及してゆくことは、とても大切なことだと思います。

素材によりかかったアピールはしないとは言いましても、キドコロが使うスイーツの素材セレクトに妥協はありません。フルーツ王国であるここ静岡で採れるイチゴ、桃、メロンといった地場産の果物を、旬の時期には積極的に取り入れながら、季節の新鮮なフルーツならではの魅力的な「表情」を引き出した製法を展開してゆく努力を、日々行なっています。

フルーツの「表情」を「魅せる」、分量厳守を超越した美味しさの追求!?

「フルーツの表情?」と思われたかもしれません。そうなんです。フルーツの表情はスイーツ作りでとても大切な要素と言えるんです。ケーキ作りにおいて、「分量厳守」は絶対の基本原則と思っている方が多いと思いますが、素材のひとつとなるフルーツには、それぞれ特有の旨味や香りがあり、それをスイーツ全体として美味しく味わっていただくために、素材分量の基本原則となる黄金バランスを超えない範囲で、微妙な調整をしてゆくことにより、フルーツの旨味、香り、食感といった立体的な表情を、スイーツ全体の中に言わば舌で「見る」ことができるようになります。加えて、それぞれのフルーツが採れた時期や、そのフルーツ素材の旨味がピークに達するタイミングを見落とさず、素材の良いところを引き出すことにより、フルーツの「表情」を、お「魅せ」することを目指しています。

ご家族と一緒にくつろぐとき、ご褒美スイーツとしてオトナ時間を楽しむとき、アニバーサリーに大切な方と過ごすときに、ぜひ、キドコロのスイーツを幸せな時間のお供としていただけたら幸いです。 パティシエ・キドコロは、今日も夫婦二人三脚で、皆さまのスマイルとハッピーのために、「当たり前のことを、当たり前に」、スイーツ作りに励んでいます。ています。